ソウル・メイト
千鶴が今、どこで暮らしているのか分かっても、私はあの子に会えない。
あの子がちゃんと食べているのか、ぐっすり眠れているのか、可愛がってもらっているのかは、あの人からの連絡がない限り、私は知りようがない。
私は今、独りぼっちなんだ・・・。

その気持ちが、どんどん私を沈めていく。
もう自分のことなんてどうでもいいと思うから、身なりにも構わなくなった。
鏡も見なくなった。
メイクもしなくなった。
無気力に少量食べて、目を閉じて・・・一日がノロノロと過ぎていく。

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