ソウル・メイト
体をキレイにした次は、自分と千鶴に食べるものをあげなければ。
ただ、ずっと外出していなかったので、冷蔵庫の中は空っぽなのだ。
「おなかすいた」と言う千鶴に、今すぐ出せる食べ物がない。

「ねえ千鶴。今から“ミヨン”に行って、そこで何か食べようか」
「うん。いいよー」

何か作ってあげた方がいいのかもしれない。
でも、私も久しぶりにおなかが空いたと感じている。
近くのスーパーへ買い物をしてから料理をする時間があるなら、そこよりちょっとだけ遠出をして食べた方が早いだろう。
ついでに千鶴の着替えも2・3、買うことができるし。

私は、元夫へ『千鶴は私といます。和美という女が連れてきてくれました』とだけメッセージを送り、千鶴を連れて、大型スーパーマーケット「ミヨン」に行った。

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