ソウル・メイト
千鶴の髪はもちろん、全身もキレイに洗ってあげた後、自分の髪と全身も、キレイに洗った。
湯気の中で頬を赤く染め、目を輝かせながら、千鶴と一緒に湯船に浸かって数を数えた。
「3時におふろ入るの、はじめて!」とニコニコした顔で言う千鶴に、私は「ママも」と答えた。



入浴後、千鶴の髪を少しだけドライヤーで乾かした。
幼児の髪だし、この子の髪の長さは、肩につくかつかないかくらいなので、使い過ぎは禁物だ。
こうしてまた、千鶴のまっすぐな髪を梳くことができることが、とても嬉しい。
同時に、これはとてもありがたいことなんだと、改めて思った。

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