ソウル・メイト
「1日2日の、しかも数時間だけお世話する一時的なことと、母親としてずっと子どものお世話をすることを一緒に考えてるんじゃないわよ。表面的なことしか見てないじゃない」
「・・・そうだな。その点はおまえが正しいよ。俺が何を言っても、千鶴が十分世話されてなかったことは事実だから」
父親として、娘にした仕打ち―育児放棄―をすぐに許すことは、なかなか・・難しい。
でも、一人の男性として、目の前にいるこの人のことを可哀想だと思った。
今よりもっとあった威厳が少なくなった分、存在が小さく見える。
「もう済んだことだから、これ以上言ってもしょうがないわよね。でもこうなった以上、千鶴は私が育てます。あなたに反対されても、私はもう二度と、あの子をあなたたちに託すつもりはありません」
「ああ。それでいい。そうしてほしくて、これを持ってきた」
元夫は、手に持っていたバッグを、私に渡した。
「・・・そうだな。その点はおまえが正しいよ。俺が何を言っても、千鶴が十分世話されてなかったことは事実だから」
父親として、娘にした仕打ち―育児放棄―をすぐに許すことは、なかなか・・難しい。
でも、一人の男性として、目の前にいるこの人のことを可哀想だと思った。
今よりもっとあった威厳が少なくなった分、存在が小さく見える。
「もう済んだことだから、これ以上言ってもしょうがないわよね。でもこうなった以上、千鶴は私が育てます。あなたに反対されても、私はもう二度と、あの子をあなたたちに託すつもりはありません」
「ああ。それでいい。そうしてほしくて、これを持ってきた」
元夫は、手に持っていたバッグを、私に渡した。