そこに愛のある奇跡
そういうと、先生は自分の名前を黒板に書き出した。

…つくづく、どこかのドラマで見たような光景。

【伊藤 直】

歳の頃は、20代後半かなー。普通に男前な伊藤先生は、自分のことを語りだした。

あーあ、そんなのどうでもいーよ。

冷めた目で、伊藤を見つめながら、結城は時間がたつのを待ち望んでいた。

結城がそう思っていても、伊藤か止まらず自分のことを話し始めている。

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