マ王の花嫁
誰かを殺めるなんて、もちろんしたくないけれど、私の意向など完全に無視されたまま、周囲は事をガンガン押し進めていく。
「これは・・・?」
「髪の染料。あなたの髪をジョセフィーヌ様の髪の色に染めるの。外見を似せる薬もあるんだけど、それと避妊薬の併用はできないのよ。万が一妊娠したら、あなたも困るでしょ?」
「え・・・えぇ」
「魔王はジョセフィーヌ様の外見を知らないらしいけれど、婚礼に来ている人たちや、あっちの王宮内に、姫様のことを知ってる人がいるかもしれないからね。一応外見は姫様に似せておいたほうがいいと思うわ」
「はぁ・・・」
「幸い、ジョセフィーヌ様とあなたの体型は似てるし、目の色もほぼ同じだから、髪の色を変えて、姫らしい服を着て、淑(しと)やかしにしていれば、偽者だとは気づかれないわよ」
「そうですね」と言おうとした矢先、「すぐにはね」と続けて言われた私は、王家専属の術師・タマラに向かって引きつった笑いを向けるしか、術はなかった。
「これは・・・?」
「髪の染料。あなたの髪をジョセフィーヌ様の髪の色に染めるの。外見を似せる薬もあるんだけど、それと避妊薬の併用はできないのよ。万が一妊娠したら、あなたも困るでしょ?」
「え・・・えぇ」
「魔王はジョセフィーヌ様の外見を知らないらしいけれど、婚礼に来ている人たちや、あっちの王宮内に、姫様のことを知ってる人がいるかもしれないからね。一応外見は姫様に似せておいたほうがいいと思うわ」
「はぁ・・・」
「幸い、ジョセフィーヌ様とあなたの体型は似てるし、目の色もほぼ同じだから、髪の色を変えて、姫らしい服を着て、淑(しと)やかしにしていれば、偽者だとは気づかれないわよ」
「そうですね」と言おうとした矢先、「すぐにはね」と続けて言われた私は、王家専属の術師・タマラに向かって引きつった笑いを向けるしか、術はなかった。