恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
そうしている間に、大人になって・・
ぬいぐるみを欲しがる年じゃなくなってしまった。

可愛いものも、もう似合わないよね・・。

キラキラしたドームの置物もぬいぐるみも・・。

「ほのかは、ほんとに可愛いな。」

嵐さんは、くすっと微笑するとアシカを手にとって言った。

「すみません、いいですか?」

「え?」

店員さんがスタスタっと近寄って来る。

学生さんみたいな若い女の子だ。
そう、こういう子にこそ、似合うよね・・。

そう思って、私は俯いた。

けど、次の瞬間、嵐さんの言葉を聞いた瞬間にはじかれるように顔を上げていた。

「ここにあるぬいぐるみ全種類とそのドーム、全部もらいます。」

「へ??!へ、何、何言って!?」
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