恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
わぁぁ素敵ぃぃ。

店の中は落ち着いた雰囲気、かな。
街角にあるカフェショップとは確実に違う上流階級の匂いがする。

っていうか、甘い珈琲の香りもする。

しかーし、今回の目的は珈琲の香りと味を愉しむことではないのだ。

ほのかは、ごくりと生唾を飲み込み、カウンターへと歩み寄った。

「いらっしゃいませ。」

店員さんが、微笑を浮かべて会釈する。

私は引きつった笑みを返してiPhoneを差し出した。

「えっと・・。」

皆まで言わずとも、店員さんはすぐに察してくれたらしい。

「ご予約の方ですね。」

と、返答して予約番号をササッとメモした。

「確認いたしますね。ご注文は何になさいますか?」

ああーせめて受付は女の人にしてくれないかなぁ・・。
恥ずかしすぎるんですけど・・。
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