恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
ほのかは、両手を前に突き出して叫んだ。

体が震えている。

怖いんじゃない・・ただ・・

嵐さんは、不服そうに目の前で止まって、まばたきもせずに言った。

「・・なんで?」

な・・なんで・・・とな・・?

そんなの・・決まってる。

「こ、ういう・・キスとか、は・・本当の恋人に、教えてもらいたいので・・。」

たどたどしく言って俯いて、熱を込めたまっすぐな視線から逃れた。

お仕事なんかで、・・こんなキスされたくない。

けど、嵐はそんなほのかを見つめて、フッと不敵に微笑んだ。

「その、本当の恋人を作るための研修でしょう?」

・・それは、そう、なん、だけど・・

でも、ちょっと・・だって・・

「ほら、ほのかさん?ちゃんと、お勉強しないと。」
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