君とだから、歩いて行きたい。


仁に話したおかげで少しすっきりしてきた頃。 ふと時計に目をやればもう3限目の時間になってた。


……と言うことは…朝から連続でサボってる?


うわっ……流石にサボりすぎたかも…。


内心焦っている私の隣で怖い顔をした仁が何かを言ってる。



「アイツ…今に見てなさい……。あたしの凛をこんな顔にしてくれちゃって…」

「あたしの凛…? 仁さんプロポーズ??」

「プロポーズもクソもないわよ馬鹿! アンタはずっとあたしの親友であたしの凛よ!」

「うっ…わーお……。なにそれ。嬉しいけど怖いかも」

「はぁ? じゃあ後の凛?」

「それは断固拒否するわ」

「ならあたしの凛ね」

「ふふふっ」



普段毒舌で厳しい分、たまにデレてきてくれる仁はいつもの数億倍可愛いから大好き。


こんな仁を知ってるのはきっと私くらいでしょうね…。


あ、もしかすると後は知ってるかもしれないけど。


後なんかに負けないくらい仁のデレ期を私は知ってる自信があるんだけど。


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