不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
星「百合亜ー!!」
チャイムが鳴るギリギリで、星弥が登校して来た。
校門から走ったであろう星弥は肩で息をしている。
春仁と私は、「セーフ(笑)」と、星弥に笑い掛けた。
けど、星弥は思いっきり私の肩を掴んで来た。
珍しく、力がこもっている。
百「星弥?」
星「はぁ゛…はぁ゛…っ、百合亜、あ、アンソニーが来ちゃったよ…」
春「あ゛?」
百「マジで…?」
いつかのマフィア、アンソニーがとうとう来てしまったらしい。
私は春仁と顔を合わせるも、言葉も考えも、浮かばなかった。