ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
日曜日のお昼前、渉と美春の家に着く。

二人の家は都内の庭付き一戸建て。
双子を妊娠中に購入したものだ。

カントリー風の外観で庭には芝生、木製ブランコもありファミリーの住む家という感じだ。


玄関のチャイムを鳴らす


『いらっしゃい、どうぞ』


その声と共に玄関付近にドタバタと走る複数の軽めの足音。


ガチャ


『『こうくん、いらっしゃーい』』


元気な双子姉妹の声。

赤ちゃん時代から度々会っているので2人は俺に懐いている。
左右からくっついて来ている。


『いらっしゃい、航平。とりあえず上がりなよ。葉月ちゃんと弥生ちゃんも来てるから。』


確かにリビング辺りで和やかな声がする。

そして渉の足の後から伺うような視線。

弥生ちゃんだ。

しゃがんで目線を合わせて笑顔で言う


『こんにちは、はじめまして。お名前は?』


『こんにちは、小林弥生。5歳です。』

と照れてるのかハニカミながら答えてくれた。

なんて可愛いんだろう。


『弥生ちゃんね。俺は内海航平です。
菜穂ちゃんと真穂ちゃんと2人のママにはこうくんって呼んでもらってるから、弥生ちゃんもそう呼んでくれるかな?』

『うん!こうくん、よろしくね♪』


挨拶が済み警戒が解けたのか、ビルでも話題のエンジェルスマイルで答えてくれた。

渉に双子姉妹、僕と弥生ちゃんでリビングに向かう事にした。

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