ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そんな2人を見つつ荷物を持ち私も玄関に向かうと

『おはようございます、葉月さん。
今日は1日楽しみましょうね』

笑顔で言われました。
ホントにこの人
漂うイイ人感がハンパないわ。

高収入イケメンのくせに何で私なんかが良いんだか。

分かんないな。
絶対この人モテるのに。

むしろこの感じでモテない方が怖い。


『はい、今日はよろしくお願いします。』

とりあえずの取ってつけたレベルのスマイルしか返せない。


なにしろこの状況私は望んじゃいないんだし。

『ママ、行こうよ』

弥生に腕を掴まれる

『そうね、行きましょうか』

そうして、アパートに鍵を掛けて階段を下ると
そこに止まってたのは国産車

意外。
このタイプのイケメンはてっきり外車だと思ってた。
思い込みは良くないな。
しかも国産車でも価格帯はいたって普通のしかも4WDだからもしかしたらアウトドア派なのかなぁ。

『もしかしたらちょっと乗りづらいかもだけど、どうぞ』

そう言って後部座席のドアを開けてくれる。

『わーい、車乗るの久しぶり。こうくんの車はカッコイイね!』

『そう?ありがとう。葉月さんも後ろで大丈夫ですよ。』

どこに乗るべきか悩んでたのが見透かされてたか。
先回りして言えるのってホントに気遣いできる人よね。

『はい』

そうして私達母娘は後部座席に、運転席に内海さんで出発した。


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