ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side葉月


マリッジリングを買いに行くために車に乗ったら航平さんからまさかのプロポーズとエンゲージリングを貰った。

マリッジリングを買いに行くんだからエンゲージリングは無いものと、思ってたのに。
本当にハイスペックイケメンは抜け目なし。

プロポーズの言葉も嬉しくて涙が出てきて。

本当に私は幸せだ。


そうしてマリッジリングも買いに行き、航平さんの実家に弥生を迎えに行ってからは自宅に1度寄ってもらって私と弥生のお泊まりグッズを持ってきた。

スーパーに寄って食材を買い、航平さんのお家に向かった。
今日はお泊まりして翌日はお墓参りに行き、渉先生のお家に行って証人欄を書いてもらって3人で婚姻届を出しに行く予定だからだ。

しかし、航平さんの家はどこなんだろう。
すっごく見慣れた景色に近付いてるんだけども。

はい、まさかのB.C.square TOKYOでした。


しかも、噂の52階の住人でした。

『こんばんは、田中さん』

そう管理人室の田中さんに声を掛けている航平さん


『お帰りなさいませ、内海様。
おや?小林様に弥生さんですね。お通しですか?』

そう聞かれて、彼が答えた。

『明日、小林葉月さんと入籍するんです。近々葉月と弥生ちゃんが引っ越して来ますので2人の52階のIDカードの用意お願いします。』


『それはおめでとうございます。かしこまりました。
明日の朝までには御用意致します。』

『ありがとう。』

にこやかに会話する2人。

なんと噂の52階専用エレベーターは管理人室にしかないのて地下5階に降りないと部屋に行けない作りなんだそう。

そりゃ謎だし、住人も分からないしってなるわね。

『これからも、よろしくお願いします。』

そう私からも挨拶して、エレベーターに乗り込み52階の航平さんのお家に向かった。
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