ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~

プロポーズとマリッジリング

side航平



『こんなにバタバタしなきゃもっと色々準備してバシッと決めたいところだけど。
これも、俺たちらしいかなって。』

『これから先ずっと一緒に居てください。
葉月も弥生ちゃんもこれから増えるかもしれない家族も皆大切にするよ。
だから、俺と結婚して下さい。』


そう言って指輪の箱を開けて差し出した。


『うそ、用意してくれてたの?』


葉月にしたらいつの間に?って感じだろうエンゲージリングを差し出した。


『それで、答えは?』

『もちろん、宜しくお願いします。』

その答えを聞いて葉月の左の薬指に指輪を嵌める。


『これでもう逃げられないよ?』
にっこり言うと


『うん、逃げない。幸せにしたいし、幸せにしてもらいたいと思えたのは貴方だけよ、航平』
そう、笑い泣きしながら伝えてくれた葉月が可愛くて。


この時に俺達は初めてのキスをした。


『ふっ、ん』

そんな葉月の声を聞いて、チュッと音を立てて離れると


照れて頬を赤くした葉月。

『ふふ、可愛いね葉月』

そう言って抱きしめた。


そして、落ち着いてから2人でマリッジリングを買いに行き。

シンプルなデザインの指輪を選んだ。
内側にはシンプルに頭文字を刻印してもらう。

そして俺はベビーリングのネックレスも注文した。
俺と葉月と弥生ちゃん誕生石を入れたベビーリングのネックレス。
それを3本頼んだ。
家族になる記念にそれぞれ3人で持つために。

弥生ちゃん喜んでくれると良いんだけど。

そんなふうに思いながら2人には内緒で注文した。
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