ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
ハイスペックイケメンは旦那様になりました side葉月

朝、トーストとスクランブルエッグにウィンナーと昨日の残りのコンソメスープで簡単に朝ごはんを済ませると私の両親のお墓参りに向かった。

お墓は私の実家の近くのお寺にある。

そこに航平さんの運転で向かった。
一年目の法要の後久しぶりのお墓参りになる。

花とお線香を持って、水桶は航平さんが持ってくれた。

『ここです。』

そう言って案内した。

とりあえず前のお花を出して新しいお花を挿す。
そして桶から水を掛けて。
航平さんも手伝ってくれてるお墓を綺麗にしたら線香をあげて手を合わせる。

『内海航平と言います。葉月さんと弥生ちゃん2人をこれから一生守る事を約束します。葉月さんと結婚します。
見守っていてください。』

そう言ってくれた。
嬉しかった。

そうして、お墓参りを済ませてから昨日連絡を入れておいた東海林家へ向かった。

『こんにちは、お邪魔します』

『こんにちは!菜穂ちゃん、真穂ちゃん!遊ぼう』

そう言って弥生と双子ちゃんはリビング隣の玩具部屋へ。


『昨日の今日でいきなりお邪魔してすみません。』

そう私が言うと

『構わないわよ!ところで何か用があって来たんでしょう?』

そう聞く美春さんに

『あぁ、渉。これ書いてくれないか?』

そう言って航平さんの差し出した婚姻届。

『おぉ!なに2人はもう籍入れるの?』

びっくりしたように言う渉先生

『えぇ、弥生の今後を考えて早い方が良いだろうって事になりまして。
航平さんの御両親や御祖父様も賛成下さったので。』

私がそう伝えると


『分かった!おめでとう、2人とも。』

そう言ってくれた。

『そっか、なんか知り合ってからお付き合いして結婚までジェットコースター並に早いわよね?』

そう聞いてきたのは美春さん。

『弥生と仲良くなられた上で攻められたら逃げようがありません』
と笑いながら言うと

『え?それじゃ俺とは仕方なく結婚なの?』

航平さんが慌てて聞くので。

『好きでもない人とは結婚しませんよ!もう!』
冗談で怒った振りして返事した。

『ふふ、分かってるよ。』

2人でくすくす笑っていると
証人欄を書き終わった渉先生が一言。


『なにこれ、ホームパーティの時が嘘みたいにラブラブになってんな』

そう突っ込まれるも

『良いだろう。やっと手に入れた安息の居場所なんだよ。』
そう言ってるのを聞いて嬉しくなる。

またお互いを見て微笑み合う私たちを見て渉先生と美春さんも微笑んでくれた。
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