許し方がわからなくて
イトコさんから持たれてない反対の手で、私の腕を掴む湊くん。
「冴、離せ!お前には失望した!クビもしくは移動だ!さっさと帰れっ!」
「湊、信じてくれないの?」
うるうるした瞳で、湊くんを見上げてる。
「実際、お前の声だろうが!訴えられてもおかしくないぞっ!」
すごい剣幕の湊くんだけど。
今さらよね。
『いいわよ、帰らなくて。私が出ていくし。』
「そうそう、そうやって社長室でもくっつかせてんじゃないの?よかった、椎と何かある前にわかって。」
「椎は返してもらう。」
笑、蜜の順で湊くんを冷めた目で見ながら言う。
「コイツはイトコで昔からスキンシップが多いんだよ。」
「その理由がわかんないのか?湊は意外と鈍いな。お前に近づく女を昔から、脅して遠ざけてきたのはそいつだぞ。まぁ、似たような女だったから、オレも何も言わなかったが、椎が関わってくるなら別だ。」
壱兄の低い声。
イトコさんはビクッてなった。
心当たりがありすぎるのね。
『とりあえず出ていくわ。湊くん、お世話になりました。』
頭を下げて、湊くんの手を力一杯振りほどく。
大好きになる前でよかった…。
信じてもらえないのはツラいから。
「椎っ!」
「冴、離せ!お前には失望した!クビもしくは移動だ!さっさと帰れっ!」
「湊、信じてくれないの?」
うるうるした瞳で、湊くんを見上げてる。
「実際、お前の声だろうが!訴えられてもおかしくないぞっ!」
すごい剣幕の湊くんだけど。
今さらよね。
『いいわよ、帰らなくて。私が出ていくし。』
「そうそう、そうやって社長室でもくっつかせてんじゃないの?よかった、椎と何かある前にわかって。」
「椎は返してもらう。」
笑、蜜の順で湊くんを冷めた目で見ながら言う。
「コイツはイトコで昔からスキンシップが多いんだよ。」
「その理由がわかんないのか?湊は意外と鈍いな。お前に近づく女を昔から、脅して遠ざけてきたのはそいつだぞ。まぁ、似たような女だったから、オレも何も言わなかったが、椎が関わってくるなら別だ。」
壱兄の低い声。
イトコさんはビクッてなった。
心当たりがありすぎるのね。
『とりあえず出ていくわ。湊くん、お世話になりました。』
頭を下げて、湊くんの手を力一杯振りほどく。
大好きになる前でよかった…。
信じてもらえないのはツラいから。
「椎っ!」