最後の恋
どれだけの時間、抱き合っているのか時間の感覚も分からなくなっていた。


もうどちらのものかも分からないない汗、掠れて出なくなっても尚も注がれる熱、貪欲に私を求め続ける彼に私も同じように貪欲に彼を求めた。


彼が私の名前を呼ぶたびに、私も彼の名前を呼んだ。


ずっとずっと呼びたかった彼の名をーーー



「杏奈、好きだよ…」


「…私も、好き…」



2人でどこまでも深い深い快楽の波に飲み込まれていった。




こんなにも激しく誰かと愛し合ったのも、意識を手放したのも生まれて初めてだったーーー。

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