最後の恋
私たちはタケを見送った後に入ったカフェを出て、とりあえず私のアパートに服などの荷物を取りに戻ることにした。


彼の車の助手席に乗り、いつものようにアパートの前に車を停めた。


一緒に降りてくれようとした彼のスマホに着信が入ったから


「すぐ戻ってくるから、待ってて。」


そう声をかけて私は先に車から降りた。


「1人で大丈夫か?」

「うん、まだ明るいから大丈夫だよ。」


私の住む4階建てのアパートにはエレベーターも付いているけど私は階段に向かった。


階段で3階まで上がると、さすがに息が上がった。


2番目のドアが見えると、ドアに何かが貼られているのが見えた。


近づくとそれは真っ白い封筒だとすぐに分かったけど、そこに感じたのは違和感と恐怖しかなかった。


郵便ポストなら1階の入り口にあるから、普通の郵便物ならばそこに入れられるはず。


今までよりも明らかに身近に迫ってきた恐怖に、体中が震えて真っ直ぐに立っていられないような感覚になった。
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