どんな君でも、愛おしくてたまらない。



じんわりと、心臓の中心に熱が帯びていく。



脳裏に、かつての日常が過ぎる。


お母さんと、お父さんと、わたし。

三人で食卓を囲んで、慌ただしい朝を送る。



どこにでもある、なんの変哲もない時間。



あの時間は、もう、戻っては来ない。


そんなこと、知ってるのに。


あの時間を、もっと惜しみ、大事にしていれば。



そう後悔を繰り返して、痛みをこらえてる。




また一口、ご飯を頬張る。



どうしてかな。


今、ものすごく、泣きたい気分だ。




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