どんな君でも、愛おしくてたまらない。
想像してたよりも早く、学校に到着した。
まだ昼休みらしく、校舎全体が騒がしい。
わたしは靴を履き替え、教室に移動した。
「あ、莉子!病院どうだった?」
教室に入って早々に、依世ちゃんが待っていたかのように、わたしに駆け寄ってきた。
「問題なかったよ」
「そっか、よかったー」
自分の席にカバンを置いたわたしに、クラスの女子が挨拶をしてくれた。
わたしもたどたどしく挨拶をした。
昨日打ち解けて、関係が進展した結果だ。
ふと視界に映った、窓際の一番うしろの、環くんの席。
そこに、環くんはいなかった。
教室を見渡しても、環くんの姿はどこにもない。