泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「……ずっと、
顔出さなくて悪かった」
怪我が治って歩けるようになった奈々は、1週間後、俺達の前からじゃあなと言って突然姿を消した。
そしてそれから、一年の月日が流れた後、俺達三人は無事再会を果たした。
「何だよ今更。お前がしてたことからしたら、今俺がやってることの方がよっぽど……」
自殺しようとしたこととか、虐待のことをちゃんと明かしてないことで引け目があったせいか、俺は思わず奈々をかばっていた。