モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム




「桐谷くん、私も行きたい! バスケ行きたい!」


「はっ!? マジで??」


「うん!!」


『だから連れてって!』と図々しくお願いしてみると、凄くイヤそうな目を私に向けてきた。



な、なんでそんなにイヤそうなの……



行きたくない理由考えていると、”親友に惚れないでね”と不安そうにしていた事を思い出した。



まさかヤキモチ!?



「なんか相沢が行きたいって言ってる……」



それでもなんだかんだ
私が行きたがってる事を伝えてくれる桐谷くん。



根は凄く優しい事を知っている。




「――じゃ、明日10時にいつものトコな」



バスケをする事になったようで、
桐谷くんは深くため息を吐きながら電話を切った。



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