モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
何も浮かばなすぎて、悪事が働いた。
「あー、桐谷くん、キョウダイ…………」
「――え?? 妹がなに――『そうそう! 妹さんとの罰ゲームに負けて、興味ない女と付き合わなきゃいけなくなったらしくて………私がターゲットなんだって!』
ごめん、桐谷くんの妹さん。
どうしようもない嘘をつく私を許して。
でも我ながら良いアイデアを思い付いた
と、自分で自分を褒めていると、
桐谷くんはニッコリ。天使のように優しい目で私に笑顔を向けてくれた。
………うっ。
罪悪感が半端ない。
全然、自分で自分を褒めている場合じゃなかった。