モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
「だから、別に化粧しなくてもカワイイってば」
「矢神くんは可愛くないってハッキリ言ったもん!! お世辞は良いから!」
………だからー!!!
俺は矢神じゃねえっつーの!!!
またふて腐れる相沢と一緒に家を出て
来たバスで10分程走る。
そして雪達がいるであろう、バスケができる公園へと到着した。
「桐谷くんやばい、緊張する」
相沢は俺の後ろにササッと隠れた。
………さっきまでふて腐れてたのに本当、カワイイヤツ。
「大丈夫だよ、皆イイヤツだから」
どさくさに不安そうな相沢の頭をポンポン撫でる。
初めてのヤツと会うってなったら緊張するよな。
俺に気づいた雪は『あ! 洸平!!』と、パタパタと走ってきた。