モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム
「け、決して舞ちゃんが私と同じって言ってるワケじゃないからね? 私はバカすぎて授業ついてけないだけだから……」
「………別に私に気つかわなくていいよ」
ち、違うんだよ舞ちゃんー!!
そんなつもりで言ったワケじゃないんだよ~!!!
舞ちゃんとの……コ、コミュニケーションを……
と撃沈していると、"見計らってたのか!?"と思うくらいちょうどいいタイミングで桐谷くんが来て、勉強を始めた。
舞ちゃんは気を使ってくれたらしい。テレビの音を小さくしてくれた。
「………へえ、コレが高1の数学」
舞ちゃんも興味をもったのか、私たちの勉強を見ていた。
こうして勉強始めること、かれこれ気づいたら1時間が経っていた。
「………あっ、やべ。飯作ってねーや」
桐谷くんは壁に掛けてある
時計を見ながら、急に立ち上がった。