秘密の陰陽師 【壱】


学校に着くと大きな中庭にはもうクラス割りの紙が張り出されていた





遅れを取らないように私も見に行くが…154cmしかない私はぴょんぴょんはねるのが精一杯だった





人がいなくなるのを待とうと諦めた時、誰かに声をかけられた






「あの、クラス割りまだ見てないですか?」






そう声をかけてきたのは目を見開くほどの美女






少し茶色がかったセミロングのその髪は
傷1つなく天使の輪を作るほどに綺麗だ





顔は小さくパッチリとした二重に
ぷるぷるの唇。
一言で例えるなら天使。





「初めまして。
あたしは高城花(タカシロハナ)。
はなって呼んでね」





ニコッと笑いながら話す彼女は
女の自分でさえも見惚れてしまうほどだ。





「初めまして…
あたしは一ノ瀬葵です。
葵って呼んでください。」





「葵ね!!同級生なんだし敬語はやめよ!」




いきなりグッと距離を縮めて話す彼女は天使のような顔立ちとは少しギャップがあるように思える





きっと男の子はこのギャップにもやられちゃうんだろうな…







「わかった。よろしくね、はな」





こんなに可愛い子と友達になれるなんて思ってもいなかった




少し顔が緩んだ






「あっそれよりクラス割りまだだよね。
一緒にみにいこうよ葵!」


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