秘密の陰陽師 【壱】




私達はなんとか森の結界を破り、中に入った




森の中は薄暗く気味が悪い





妖気をたどって足を進めると、





「キャッ…」




突然ありえないほどの数の下級、中級、上級の妖が現れた






驚いて間抜けな声が出てしまった





「何この数の妖」




「ありえねぇほど多いな」





私たち2人に対して妖の数は大体500程度。




「とりあえず祓おう」





葵は目を瞑り、心を落ち着かせる










「我が名は一ノ瀬。陰陽の血をひくもの。
今我に淡禡の力を。急急如律令!」




彼女が最強と呼ばれる理由





それは霊力が莫大に大きいからだけではない





当然戦闘力は他を圧倒的に超えている





だが彼女には不思議な力がある




人の傷を自分に移せる力。
神達と通信する事ができる力。





そして




死んだ人をも生き返らせる力。




それが彼女。一ノ瀬葵の秘密だ。

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