秋恋祭り (あきこいまつり)
秋恋祭りの恋の風 ~雅巳~
 三年が経ち、俺は今回も秋祭りの参加を決めていた。

 俺はあれから美夜の事務所へは顔を出さなかった。
 いや、出せなかった。


 しかし、美夜の噂は時々耳にしていた。
 前へ進んで欲しいと思いつつも、よくない噂の男に捕まったと聞き、遣り切れない想いが胸を苦しめていた。


 美夜の綺麗で純粋な姿を、俺は汚したく無くて美也の前から消えたのに… 
 こんな事なら俺がと思ってしまう…

 三年前、俺はどうすれば良かっただろうか? 未だに答えは出ない……


 美夜は綺麗で誰からも好かれる子だ…
 
 それに気が付いて欲しい…… 

 もっと自信を持っていいんだ… 

 何故、それえを伝えなかったんだ… 



 煙火部に美夜の姿は無かったが、配られた名簿の獅子部の欄に美夜の名を見つけた。

 会えるのは祭り当日だけだろう……
< 30 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop