好きになった彼は幽霊でした。

「うん、明日、古典の小テストあってさぁ〜!でも、全然分かんないの!!あ、雪姫ちゃん、古典得意だったよね!?」


「え、あ、うん…一応ね。」


「お願い!私に古典教えて〜!」


顔の前で手を合わせてお願いする夏菜ちゃんに古典を教える事になった。


実は古典は本を借りて読むほど好きな分野。分からない所は調べて、意味を理解して読むのが楽しい。


「終わった〜!ありがとぉ、雪姫ちゃん!」


「ううん、役にたったならよかった。」


夏菜ちゃんに古典を教えていたら、2時間30分も経っていた。


もう10時…。優馬君のとこ行かなかゃ!


あ、そうだ、迷惑かけちゃいけないから、夏菜ちゃんには図書室に本を読みに行くって伝えておこう。


「夏菜ちゃん、私、図書室で本読んでくるね。たぶん、遅くなるから、物音とかしちゃったらごめんね?」


「分かったよ!私、ちょっとやそっとじゃ起きないから大丈夫だよ〜!行ってらっしゃい♪」

< 19 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop