取り戻したい・・愛

✫✫君嶋 陽翔


 君嶋 陽翔
(きみじま あきと)25才

俺は、父親をしらない。

母親なんだと思っていた人は、
いつの日か男と一緒に
俺の前からいなくなった。

俺が、高校生の時だ。

俺に対して愛情はないが
世間体は考えたみたいで
出て行くときに
かなりの金は置いて出て行った。

その日から
俺は、やりたい放題で
夜中まで騒いだり
喧嘩したり
毎日を有意義に過ごしていた。

幼馴染みの
青山 大悟(あおやまだいご)と。

そんなときに
本職の人達と絡み
俺と大悟は、自分の力を誇示していて
返り討ちにあった。

気づいたら、ベットの上だった。
隣をみたら、大悟も寝かされていて
大悟は、まだ目を覚ましてなかった。

どうやら、病院みたいだ。

白衣のじいさんが入ってきて
「気がついたか?
自分の力を過信してるから
こんな目にあうんだ。
相手が本気だしていたら
お前ら二人とも死んでいたぞ。」
と、言われた。

はあ?あれで本気じゃない?
嘘だろう
と、思っていると
「お前は、肋骨が二本と折れている。
隣の奴は、腕が折れている。
後は、二人とも打撲と打ち身だな。
まあ、今日は熱がでるから
後で、痛み止め出しておく
飲んどけ。
それと、後からあやつが
来るから、じっとしとれ。」
「やつって?」
「まあ、くればわかる。」
と、言って医者はでて行った。

しばらくすると
廊下がザワザワして
ガラっと、部屋のドワが開いた。

そこには、いかつい男達が五、六人
190を越えるような人もいた

俺もでかいとは、思うが・・
すると、道が開いて
渋くて貫禄のある人が現れて
「生きていたんだ?
   尾前にやられて。」
と、いきなり言われて
俺が、黙っていると
「尾前は、このでかいやつだ。
まあ、いい。君嶋 陽翔」
「なんで、俺の名前を?」
「そんなもん、調べればわかる。」
「調べる?」
「ああ、極道の事知らないんだな。
隣は、青山 大悟だろ?
青山コンチェルンの息子。」
俺は、だんだんと怖くなった。
全てを知られているようで。
「どうした?暴れていた勢いは?」
「・・で、俺達になんのようだ?」
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