取り戻したい・・愛

✫✫姿を消す

そんな矢先
史華が海愛を連れて姿を消した。

俺は、焦り探し回った。

史華が唯一仲の良かった
青木　陽子にも訪ねた。

陽子は、貴方のせいで
史華は、いなくなった。
と、泣きわめき
どうしてくれるんだと
叫んでいた。

俺は、必死で史華を探した。
そんなときに
親父が倒れて
俺が、大賀組と管下を統率しないと
いけなくなった。

日本全土の統制もやらないといけなくて
史華を探す時間も取れず
一年、また一年と過ぎて行った。

その苦しいなか
俺を支えたのは美津だった。

俺が、史華の消息を知ったのは、
史華が姿を消して13年後だった。

青木　陽子からいきなり手紙がきて
史華は、あれから二年後に海愛と
共に亡くなった。

『もう、史華の事は忘れて
あなたは、貴方の人生をきちんと
歩んでください。』
と、書いてあった。

俺は、直ぐに戸籍を調べてみたが・・・
本当に史華は、亡くなっていた。

俺は・・・

その時、きちんと海愛の事を
調べなかった。

ただ、ただ、史華が亡くなっていたことに
愕然としたために‥‥‥‥。