取り戻したい・・愛

✫✫本土へ


それから、俺は海愛を抱き締めて
海愛にキスをした。

深く・・深く・・・

舌を絡めて、吸い上げた。

「ウン‥‥ン‥‥」
「みうっ‥‥あい‥し‥てる‥‥」
「わた‥っ‥‥しも‥‥‥」

しばらく、キスを続けてから
「海愛。抱きたいが
今は、我慢する。
海愛、一緒に戻ってくれないか?」
「私が·······。
 私が、陽翔さんと
  一緒にいても良いの?」
「俺は、海愛以外を愛せない
 わかっているだろ?」
と、言われて
海愛は、何度も頷く

「海愛。海翔を
産んでくれてありがとう。」
と、言うと
海愛は、首を横にふった。

陽翔は、先に帰り

海愛は、陽子先生の恩師の先生夫妻と
病院のスタッフの方々
そして、島の人達にお別れしてから
本土へ戻った。

船着き場には、陽翔が迎えに来ていて
「パパっ!!パパっ!」
と、海翔が叫んでいたから
陽翔は手を上げた。

海愛は、照れながら
手を上げる陽翔が
可笑しくて笑っていた。

海翔は、直ぐに
陽翔に抱かれて
満足そうにしていた。

陽翔は、海愛に
「すまない、海愛。
親父が心配しているのと
海翔を会わせないと
いけないんだ。」
「いえ。
私もご心配おかけしましたから、
と、思っていました。」
と、言った。

陽翔自身が、運転をして来たから
海翔は、海愛と後に座った。
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