取り戻したい・・愛

✫✫目覚めない


その日から、俺と陽子さんは、
交代で海愛の病室に泊り込み

日中は、俺や陽子さんが
行けないときは、専門の介護士がついた。

入り口には、組の者が
毎日、交代で立っていた。




あれから・・・・

「海愛。
海翔は、今日四歳になったぞ。
陽子さんと話して、今日から幼稚園に
行くようにした。

入園式で、元気に返事していたよ。
海愛、いつまで隠れてる?
早く俺のところに戻ってこい。」

海愛は、あの日から
眠ったままだ。

あの笑顔も、たまにする怒った顔も
見ることは、できていない

海翔も、病室にきては
いろんな話をしていた。

親父や蓮さん、旭、青柳も
時間ができると顔をだしていた。

青柳は、やっと会えたのに
・・・・と、起きた海愛に会いたいと
毎回きては、呟いている。


あれから、さらに一年が過ぎた。

海愛が、倒れてから
丸二年が過ぎようとしていた。

先生としても栄養が行き届かないため
合併症の恐れがあると
心配していた。

海愛は、元から痩せていたが
さらに、痩せてしまっていた。

だが、俺も陽子さんも
海愛が、いつ目覚めても良いように
海愛の手足のリハビリを
介護士に習いながらなら
毎日、行っていた。
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