取り戻したい・・愛

✫✫四年前①


= 四年前**① =




仕事を片付けていると
旭の携帯がなった。

なぜか、嫌な予感が。

「はい、はい、わかりました。
若にお伝えします。」
と、旭。
俺は、旭を見た。

旭は、苦渋の顔をしていた。

「話せ。」
「はい。・・・・・」
「わかってるのか?」
「はい。今、追っているそうです。」
「わかった。旭、さっさと終わらせる。」
「はっ、わかりました。」
それから俺達は、
仕事をハイスピードで終わらせ
今、本家に戻ってきた。

「で、蓮さん?」
「ああ、わかった。」
「ありがとうございます。」
「すまない。」
「「若、すみませんでした。」」
と、言ってきた組員は、
  顔が腫れ上がっていた。

「すまないな、海愛のせいで。」
「「いえ、とんでもない。」」

俺と親父、蓮さんは、
こうなることを予測していた。

姐さんが、あの場に現れた時点で。

親父は、姐さんに
「辛いなら、好きに生きろ」
と、言ったが、
姐さんは、首を横にふるだけだった。
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