おはようからおやすみまで蕩けさせて
気の済むまで掃除したら疲れてしまった。ベランダではためく衣類を取り込むのはもう少し後にしよう。
少し横になろうとリビングのソファに転がる。
目を閉じると愛美の泣き声が甦りそうで、バサッとひざ掛け毛布を頭から被った。
不安を胸にしたまま眠った所為か、目覚めると辺りはすっかり暗くてーー。
ぼんやり…としたまま視界に広がる闇を見ていた。
変な寝方をしていたからか、やたらと肩と腰が痛い。
(今……何時……?)
ケータイを見て電源を入れて飛び上がる。
「ウソッ!二十一時半!?」
私一体何時間此処で眠ってたの!?
もう直ぐ浬さんが帰ってくる時間じゃないの!
慌ててベランダに走り出て洗濯物を取り込んだ。
お茶漬けを作ろうにもご飯が炊けてないと思いだし……
「お米研がなきゃ」
キッチンに走り込んでスライサーのレバーを下ろしたところで万事休す。
ピンポーンとインターホンが鳴り響き、彼の帰宅を知らせた。
「あ…」
マズい。何の支度も出来てない。
このままじゃ何があった?と心配されてしまう。
何とか取り繕いたくても、何の仕様もできない。
取り敢えず、居眠りしいてたことは伝えよう。
ごめんね…と、素直に謝ればいいんだ。
恐る恐る玄関のドアに近づき、チェーンをしたままドアを開けた。
「結実、ただいま」
少し横になろうとリビングのソファに転がる。
目を閉じると愛美の泣き声が甦りそうで、バサッとひざ掛け毛布を頭から被った。
不安を胸にしたまま眠った所為か、目覚めると辺りはすっかり暗くてーー。
ぼんやり…としたまま視界に広がる闇を見ていた。
変な寝方をしていたからか、やたらと肩と腰が痛い。
(今……何時……?)
ケータイを見て電源を入れて飛び上がる。
「ウソッ!二十一時半!?」
私一体何時間此処で眠ってたの!?
もう直ぐ浬さんが帰ってくる時間じゃないの!
慌ててベランダに走り出て洗濯物を取り込んだ。
お茶漬けを作ろうにもご飯が炊けてないと思いだし……
「お米研がなきゃ」
キッチンに走り込んでスライサーのレバーを下ろしたところで万事休す。
ピンポーンとインターホンが鳴り響き、彼の帰宅を知らせた。
「あ…」
マズい。何の支度も出来てない。
このままじゃ何があった?と心配されてしまう。
何とか取り繕いたくても、何の仕様もできない。
取り敢えず、居眠りしいてたことは伝えよう。
ごめんね…と、素直に謝ればいいんだ。
恐る恐る玄関のドアに近づき、チェーンをしたままドアを開けた。
「結実、ただいま」