おはようからおやすみまで蕩けさせて
ついムッときてしまい、一言文句言ってやろうかと息を吸った時ーーー
「天宮リーダー」
津田ちゃんの声に我に戻った。
「あ…ごめんね」
資料に目を向け直しメンバーの話に耳を傾けないといけないのに、さっきの二人のやり取りが気になって、どうしても気持ちが逸れていってしまう。
「いいの?」って何のこと。
山本さんの態度からして、天宮さんに関係することみたいだったけど……。
(何?天宮さんを連れてどこかへ行くつもり?)
確かに預かってとは言ったけど、それを機に好きに行動されてもイヤな気がする。
第一、何も知らないくせに「別居」とか軽々しく言って欲しくない。
私は山本さんの部屋に彼が住むと言ったから「好きにすれば?」と応じただけで、それも彼が何もしてないと言いながら、密かに仕事ぶりをチェックしてたのが気に入らなかったからだ。
本来なら家に居てくれても別に構わなかった。疲れてる間は放ってさえくれれば良かったのに。
「…ねぇ、ちょっと、山本さん」
商談前に彼を呼び出して部署を出た。
営業部の付近では話しにくいと思ったからフロアの端にある自販機コーナーまで歩いて行った。
「何だよ」
上司に太々しい態度を見せるのも貴方だけですけどね!?
自販機コーナーの奥から廊下を見遣った。仕事が始まったばかりで歩く人もいない。
「天宮リーダー」
津田ちゃんの声に我に戻った。
「あ…ごめんね」
資料に目を向け直しメンバーの話に耳を傾けないといけないのに、さっきの二人のやり取りが気になって、どうしても気持ちが逸れていってしまう。
「いいの?」って何のこと。
山本さんの態度からして、天宮さんに関係することみたいだったけど……。
(何?天宮さんを連れてどこかへ行くつもり?)
確かに預かってとは言ったけど、それを機に好きに行動されてもイヤな気がする。
第一、何も知らないくせに「別居」とか軽々しく言って欲しくない。
私は山本さんの部屋に彼が住むと言ったから「好きにすれば?」と応じただけで、それも彼が何もしてないと言いながら、密かに仕事ぶりをチェックしてたのが気に入らなかったからだ。
本来なら家に居てくれても別に構わなかった。疲れてる間は放ってさえくれれば良かったのに。
「…ねぇ、ちょっと、山本さん」
商談前に彼を呼び出して部署を出た。
営業部の付近では話しにくいと思ったからフロアの端にある自販機コーナーまで歩いて行った。
「何だよ」
上司に太々しい態度を見せるのも貴方だけですけどね!?
自販機コーナーの奥から廊下を見遣った。仕事が始まったばかりで歩く人もいない。