おはようからおやすみまで蕩けさせて
それを何処かで聞いてきた津田ちゃんは、「ホントですか!?」と半信半疑だったけど、私が上手に説明が出来なくて、「ちょっとワケアリで」と言ったら固まってた。
「私、元リーダーに抗議してきます!」
何かを勘違いしたらしく、ブースを飛び出そうとするから慌てた。
自分が原因なのに彼を責められたら困る。
「いいの!今は冷却期間中なの!」
咄嗟にそう言って止めたら「何のですか?!」と問われたから迷ってーー。
「……ラ、ラブラブ婚の……」
言った自分もどうかしてたと思う。
思い出した今でも恥ずかしくて頬が上気してくる。
「な〜んだ、惚気ですか〜?」
津田ちゃんはケラケラと笑い飛ばし、天宮さんの所へ行くのは止めた。
私が仕事上でボンヤリしてたのもその所為なんですね、と妙に納得したように頷いてた。
(違うんだけど……)
流石に否定は出来ずに黙っておいた。
それから仕事から上がる前、旅行のガイド本を見せて教えてくれた。
「この温泉、美肌の湯なんですよ。電車でも二時間あれば着く所だし、お料理も美味しくてお湯もツルツルしてて気持ちいいんです。今度、冷却期間が明けたら旦那様と一緒に行ってみて下さい」
本を貸しておきます、と言って帰って行った。
天宮さんと温泉なんて、いつ行けるか分からないのに。
「私、元リーダーに抗議してきます!」
何かを勘違いしたらしく、ブースを飛び出そうとするから慌てた。
自分が原因なのに彼を責められたら困る。
「いいの!今は冷却期間中なの!」
咄嗟にそう言って止めたら「何のですか?!」と問われたから迷ってーー。
「……ラ、ラブラブ婚の……」
言った自分もどうかしてたと思う。
思い出した今でも恥ずかしくて頬が上気してくる。
「な〜んだ、惚気ですか〜?」
津田ちゃんはケラケラと笑い飛ばし、天宮さんの所へ行くのは止めた。
私が仕事上でボンヤリしてたのもその所為なんですね、と妙に納得したように頷いてた。
(違うんだけど……)
流石に否定は出来ずに黙っておいた。
それから仕事から上がる前、旅行のガイド本を見せて教えてくれた。
「この温泉、美肌の湯なんですよ。電車でも二時間あれば着く所だし、お料理も美味しくてお湯もツルツルしてて気持ちいいんです。今度、冷却期間が明けたら旦那様と一緒に行ってみて下さい」
本を貸しておきます、と言って帰って行った。
天宮さんと温泉なんて、いつ行けるか分からないのに。