Rewind
ゴボゴボ…ゴボゴボ…
血が空気が出るたびに口に大量に入ってきた。生ぬるい、こんなモノ飲めたもんじゃないのに…そう思っても空気がないから入ってきた血をごくんと呑み込んでしまう。
血の味が口の中をぐるぐると回りながら、ある記憶が巡る。そういえばお母さんが血に近づいちゃいけないっていってたな。どんな意味だったんだろ。なんで知ってたんだろう。
 そして、ふと我にかえると血が体の中をめぐり体中が焼けるように暑く体の痛みが和らいでいくのがわかる。血の池から軽いステップででる。
 壁に叩きつけられたのにそんな事が嘘かのようだ。

血の池から出ると盛大な拍手がした。

ナレーター 死神が血の池から出てきました!

ウルフバロック な、なんで生きてるんだ。次こそ!

ウルフバロックはものすごい怪力をもっている。もしかしたら、あの液のせいかもしれない。

「すみません。貴方が飲んだあの青い液はなんだったんですか。」

ウルフバロック そんなの言うかよ!それより、お前を倒す!

「…聞いても無駄か。」

あー今までになく体が軽いな。
二本の短剣を持ち息を吸い込み1、2、3と軽く跳躍をして走り出す。
ウルフバロックの動きがすごい鈍く見える。気づかなかったけどウルフバロックは左腕に比べて右腕が上がってない。それにウルフバロックの怪力を組み合わせて使って、右肩を脱臼させて左手が使えないように短剣で神経を切る。

ウルフバロック うっ!早すぎて見えない
…なんで、あの液を飲んだのに!

「わかんない。でも、僕は死神だから。」

僕はそう言ってその後その名の通り魂をかりとった。
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