隣の席の瀧くん






チュッ と離れる時に響く音に心臓の鼓動が早くなり、一気に恥ずかしさに覆われる。




「……あ、の」



緊張してしまい声が震える。



何で…キスしたのーー?

その一言が言えない。





「すみません…

本当に….あの….軽率でした。」



「…え、いやっ」


「ほんとに、ごめんね」




その顔はあまりにも反省していて、なんだかあたしが悪い事したみたいに見えた。





「帰りましょうか」




あたし達はただ、お互い何か話すわけもなく無言で歩いた。










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