隣の席の瀧くん




「へ…へ、へ〜〜〜っくしょん!!!!!!!!」






はい。この時期あたし、花粉症です。

そして、今朝その花粉の薬を切らしてしまいましてこの状況。最悪。



「一ノ瀬さん花粉症?」


「うんまぁ…っへ、はぁ…」


「何で断らなかったの?だったら中で食べたのに」


「だって、せっかく坂村くんが行こうって誘ってくれたから」


「ありがとう一ノ瀬さん」



そう言ってあたしの頭をポンと撫でる。


ここここれは、女子がやられて1番キュンとする頭ぽんぽんじゃないですかーーーーー!!




「お、一ノ瀬ここで食ってんの?つかお前花粉症なのにバカだろ!」



かずーーーーー!



「あんた何でここにいんの?いつもこの時間教室にいるでしょ」


「んー?花粉症の薬切らしたー!って教室で騒いでたくせに、外に行きやがったからとんだ面白い事になってるだろうなーと思ってね、ハハハハハ」




クズめ….








「和くんさぁ、あんまり俺の彼女いじめないでくれる?


あと、もうあまり関わらないで?」






……え?










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