隣の席の瀧くん





ただいま一ノ瀬、コンビニなう。

ママにお遣い頼まれて牛乳を買いに来ております。



”こんな男は絶対にダメ”



そんなキャッチフレーズが目につき、絶賛立ち読み中。



「なになになになに」



え、


「束縛しすぎる彼には、注意?!」


これって完全に…





「あれ、一ノ瀬さん」



そこにはまさかの、



「へ?瀧くん?」


偶然会ってしまった。


あれ…なんかいつもと雰囲気が違う。って当たり前か、いつも制服だし。



ゆるっとした素材の部屋着?


あれ…



「瀧くんいつもしてる眼鏡は?」


これじゃあ見えないんじゃ….



「あぁ、ずっとしてたらさすがに疲れるんですよ。外したところで全く見えなくなることはないので」


「そうなんだ」



瀧くん絶対眼鏡しない方がいいのに。



「学校でもしなければいいのに」


「何でです」



やば!!つい本音が漏れた…



「や!ほら!これこれ!この雑誌に好きな人を落とすにはギャップで落とすって書いてあるんだよ〜ははは」


「別に好きな人いませんので」


「ちぇ、いないんだ」



つまんないの。










< 41 / 299 >

この作品をシェア

pagetop