苦い蜂蜜
同居
シェアハウスのメンバーは私含めて女子2人、男子3人だった。

「え、まひろの彼女?よろしくねーっ!」

最初に話しかけてくれた優しいこの方が麻里奈さんだ。
麻里奈さんはデザイナーで、まひろの同級生。私とは違って明るくて気が利いて、いい人なのだ。

「で、伽耶ちゃんって呼んでいい?それとも呼び捨てで呼んでいい?」

馴れ馴れしく肩に手を回してきたのが光くん。
光くんは美容師で、麻里奈さんの彼氏。見た目がほんと、オシャレ。黒いTシャツにジーパンのまひろも見習えばいいのに。

あとはまだ会ったことのない真山くん。
まひろの幼馴染らしい。大学の研究室で働いていてあまり家に帰ってこないらしいけど、、。

ー住みたいって思ってくれた?

まひろが笑顔で尋ねてくる。

ぎこちなく頷いたとき、まひろは私の頭をくしゃくしゃにするくらい撫でた。

ー俺ら家族だからな。伽耶。

まひろとたった1日前に出会ったばかりなのに私はまひろと同居することになった。

まひろは人の心にすぅーっと入るのが上手い。

私はそんなまひろの手に掴まった。
私の事を伽耶って呼んでくれたの、まひろが初めてだった。

だから私もまひろって呼んでいいよね?




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