雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





淋しげな顔とか…
その顔も絶対にわざとなんだけど。

李月君は計算高い。
私がきゅんとすること知ってて
この顔をするんだ。


「……妬いてるよ」

この顔をされると李月君に嘘はつけない


李月君は満足そうに微笑んで
私の耳元で囁く

「どこにもいかないから安心して?」


私の胸がまた音を立てた。




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