雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「ち、ちが…っ」

「じゃあ、何?」



…どうしても、
日代ちゃんのことは言えない。


「理由は今度必ず言うから…っ
 しばらくは…帰れない。」


私も李月君と帰りたいけど…
日代ちゃんを傷つけたくはない。


自分勝手だけど、許してください。


「…わかった、昼は?」

「お昼は大丈夫!
 でも、屋上にそのまま集合がいいな。
 お弁当は作るよ!」

「ん。」


まだ納得してなさそうな李月君だけど、
ちゃんとわかってくれてる。





――でも、私はこの後、
『後悔』をするんだ。




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