【完】君しか見えない
ったく、声の加減くらいできるようになれよな。
教室中に響き渡ってるっつーの。
俺は心の中で毒づきながら、いちごミルクのパックにストローを刺した。
「安心しろ。
どっちにしても、お前にはやらねぇから」
「え"っ、なんでだよ!」
「幼なじみの権限」
「出たー、過保護の三好くん。
つーか三好ってさぁ、」
と、その時。
「楓〜っ!」
なにかを言いかけた黒瀬の声を吹き飛ばすような黄色い声が、廊下から飛んできた。