【完】もう一度、キミのとなりで。
それに少しビクッとして、焦ってしまう。
あぁ、ダメだ。つい小声になっちゃった。
ちゃんと答えないとイライラされちゃうよね。
「ぜ、全然……普通の子だったと思うよっ!」
だけど、慌てて言い直したら、今度は無駄に声が大きくなってしまった。
あぁ、なに今の。不自然だったかな。
それを聞いた美希ちゃんは少し驚いた顔をしてる。
だけどすぐ、安心したように笑って。
「へぇー、そうなんだ!意外~!」
急に機嫌がよくなったように見えたので、私もホッとした。
「ほら、碧空ってすっごいモテるのに、なかなか彼女作らないじゃん?
入学以来告白されても全部断ってるみたいだったからさ、どんな子がタイプなのかちょっと気になったんだよね」
「そ、そうなんだ……」