【完】もう一度、キミのとなりで。
まるで何かに憑りつかれているみたいに、必ず一日一回は物を落としてぶちまけたり、溝にはまってこけたりしてしまう。
いわゆるただのドジなんだろうけど、私の場合は本当に笑えないくらいに酷くて。
加奈子ちゃんはそんな私をいつだって本気で心配して助けてくれるけれど、あまりにも頻繁だから、いつか呆れられてしまうんじゃないかって不安になる。
「蛍はそそっかしいよね。
まぁそこがまた可愛いんだけど」
「うぅ、ごめん……」
どんくさい自分が嫌になる。
すると横から急に、誰かの鼻で笑うような声が聞こえてきた。
「ふっ、またやってんの?」