【完】もう一度、キミのとなりで。
「じゃあ、蛍がこけないように手握っとくから」
そう言って優しく微笑む彼に、胸の奥がキュンとなる。
ウソ、どうしよう。これじゃ本当にカップルみたいだよ。
どうしてそんな当たり前のように手を繋いでくれたりするの?
だけど、その手の感触はどこか懐かしくて、ドキドキするのにすごく安心した。
碧空くんの手、やっぱり大きいなぁ……。
昔より大きくなったかもしれない。
.
*
.