【完】もう一度、キミのとなりで。
「碧空のこと幸せにする自信がないなら、ヨリ戻すとかやめてよね。碧空がかわいそうだから。
それに、もう二度と思わせぶりなこともしないで」
美希ちゃんの鋭い視線が突き刺さる。
「これ以上、碧空のこと振り回さないでよね」
またしても吐き捨てるようにそう告げると、スタスタと去っていく彼女。
私はやっぱり何も言い返すことができなかった。
胸の奥がズキズキと痛い。苦しい。
美希ちゃんの言葉が頭のなかで何度もリピートされる。
『碧空は柏木さんと付き合っても苦労するだけだと思う』
……そう、なのかな?
でも、思い返せば中学の時だって、彼には気を使わせて、迷惑をかけてばかりだった気がする。
いつも周りに怯えてばかりだった私。
そのせいで、いつからか笑顔でいることもできなくなっていた私。
一緒にいて楽しいのかなって、こんな私でいいのかなって、彼のことを思うといつも心苦しかったんだ。