【完】もう一度、キミのとなりで。

「碧空のこと幸せにする自信がないなら、ヨリ戻すとかやめてよね。碧空がかわいそうだから。

それに、もう二度と思わせぶりなこともしないで」


美希ちゃんの鋭い視線が突き刺さる。


「これ以上、碧空のこと振り回さないでよね」


またしても吐き捨てるようにそう告げると、スタスタと去っていく彼女。


私はやっぱり何も言い返すことができなかった。


胸の奥がズキズキと痛い。苦しい。


美希ちゃんの言葉が頭のなかで何度もリピートされる。


『碧空は柏木さんと付き合っても苦労するだけだと思う』


……そう、なのかな?


でも、思い返せば中学の時だって、彼には気を使わせて、迷惑をかけてばかりだった気がする。


いつも周りに怯えてばかりだった私。


そのせいで、いつからか笑顔でいることもできなくなっていた私。


一緒にいて楽しいのかなって、こんな私でいいのかなって、彼のことを思うといつも心苦しかったんだ。


< 349 / 414 >

この作品をシェア

pagetop